お手伝いさんではなく、自立した生活に必要なことを支援する仕事です。
訪問介護とは、自分や家族だけで日常生活を営むことが難しくなった要介護者に対して、介護福祉士やホームヘルパーが自宅に赴き、入浴、排泄、食事等の介護、掃除、洗濯、調理等の援助、通院時の外出移動サポート等の日常生活上のお世話を行うサービスです(ただし、「夜間対応型訪問介護」にあたるものを除きます)。
訪問介護を利用できるのは、居宅で生活を送る、「要介護」と認定された人です。ここでいう「居宅」には、自宅のほか軽費老人ホームや有料老人ホームなどの居室も含みます。 家族介護の機能が衰えている今、その役割は、益々大きくなると言えるでしょう。
人間にとって「家庭」とは、生活を営む最も基本となるところです。年老いて、自分の力だけで生活することが難しくなったとしても、長く生活していた空間や家族はなにものにも代え難く、最後まで住み慣れた場所で生活をしたいと望まれる方も居られます。特に高齢になると、環境に適応する能力は衰えます。できるだけ住み慣れた場所で生活を営みたい、と言う方のお手伝いを私たちは行っていきたいと思います。
まずはじめに
介護保険サービスにおいては、お客様のことを「利用者様」と位置付けます。基本的な流れとしては、まずはその利用者様を担当されているケアマネジャーを中心とした関係諸機関から依頼を受け、利用者様の情報をいただき、お伺いする中で、その利用者様のニーズを抽出し、自立支援につながるサービスを提供していくことになります。
訪問介護は、利用者様が出来ないことを援助することが基本です。家政婦さんやお手伝いさんとは異なるため、頼めることに制約があります。あくまでも、利用者本人に対する援助が中心となるので、本人以外の家族への支援や、ホームヘルパーが援助しなくても日常生活に支障がない行為、日常的な家事の範囲を超える援助等は介護保険の給付対象となりません。
サービスの種類
介護保険制度における訪問介護のサービスは、大きく分けて「生活援助」「身体介護」「通院時の乗車・降車等介助」の3種類となっています。この内、弊社が取り組んでいる事業としては「生活援助」「身体介護」となりますので、ここではこの2種類をおおまかに説明いたします。
★生活援助
日常生活の中で利用者様にとって極めて大きな負担となったり、できなくなった事を代わりに行います。具体的には調理、掃除、洗濯、衣類の整理、生活必需品の買い物、薬の受け取りなどといった、身の回りのお世話を中心とするサービスになります。
★身体介護
利用者様の身体に直接接触して行われるサービスです。食事介助、衣服の着替え援助、入浴介助、トイレ誘導やオムツ交換などの排泄介助、身体の清拭、体位変換など、利用者の体に直接触れて援助を行います。その利用者の状況に応じて、自立支援の目的で見守り、専門的な相談に対応する事もあります。
登録ヘルパーの1日
8:30~9:00 | A様宅 | 起床介助、トイレ誘導、更衣介助 |
9:30~10:30 | M様宅 | 洗濯、掃除 |
11:00~12:00 | Y様宅 | 昼食準備、食事介助 |
12:00~13:00 | お昼休憩 | |
13:30~14:00 | N様宅 | オムツ交換 |
14:00~15:30 | 私用 ( 一旦帰宅して買物、洗濯物の取り入れ、夕食の用意など ) | |
15:30~16:30 | T様宅 | 買い物代行 |
17:00~18:00 | H様宅 | オムツ交換、食事介助 |
サービス提供責任者の役割
サンてらすヘルパーステーションには、管理者1名、サービス提供責任者4名、常勤ヘルパー2名が正社員として在席しています(※2023年4月時点)。
★利用者や家族との面談
利用者様のご自宅の環境や心身の状況などを把握するために面談し、訪問介護計画書を作成した段階では、サービスの説明や契約のために面談、サービスの提供を開始した後は、定期的に利用者の状況を確認、把握するために面談を行います。
★サービス担当者会議への出席
ケアマネジャーが開催するサービス担当者会議に出席します。ケアマネジャーが作成したケアプラン案に基づいて、実際にどのような介護サービスが提供できているか、これからどのように提供していくのか、他のサービス事業所の担当者と意見交換などが会議の内容になります。
★訪問介護計画書の作成
面談で得た情報やサービス担当者会議で話し合われた内容、ケアプランを基に、訪問介護計画書を作成します。
訪問介護計画書には、「利用者様・ご家族様が抱える課題」「介護サービスを通して達成したい短期・長期目標」「利用者様・ご家族様の希望」「1週間の訪問介護サービスの内容」「提供する具体的なサービス内容・所要時間」などを記載し、利用者様やご家族様へ内容の説明とご同意を得ることが求められています。
★ホームヘルパーの業務管理
ホームヘルパーの業務管理も重要で、利用者様の状況や希望とホームヘルパーの適正、勤務可能な時間などに基づいたスケジュール管理や、ホームヘルパーから提供したサービスの内容や実施状況などを確認して管理します。
★ホームヘルパーの指導や育成
ホームヘルパーの研修計画の作成や研修の実施、個別の技術指導などを行い、ホームヘルパーのスキルアップをサポートします。また、サービスの提供開始時は必ず担当のサービス提供責任者が同行します。
サンてらすヘルパーステーションでは、特にこの部分には重きを置き、登録ヘルパー達がみな安全に安心して訪問できるように充実した体制で取り組んでいると自負しています。
★自立支援のために
介護業界では「自立支援」が重視されています。自立支援を考えた時、自立支援の考え方やアプローチ方法は利用者様一人一人の心身状況、ADL、健康状態、生活環境などを踏まえ、目標や支援方針が異なります。ケアマネージャーが作成したケアプランに基づき、可能な限り利用者様ひとりひとりに応じた対応を心がけています。
さらに高齢者介護の事をお知りになられたい方は…
私達は、利用者様が訪問介護を利用される中で関わる事になった全ての方に幸せが訪れるよう、そして私たち自身も幸せを感じて人生を歩めるよう、日々の業務に取り組んでいます。そして、かけがえのない1日を気持ち良く過ごしていただくためのお手伝いができることに感謝し、来てもらって良かったと笑顔でお声かけいただけるようなサービスを心がけています。